今年はアビスパ福岡が5年ぶりにJ1リーグに復帰する。福岡のチームで親しみはあり、博多の森に試合を観に行ったこともある。昨年のJ2リーグ最終節、プレーオフ決勝はテレビで観戦。1部リーグ昇格が決まった瞬間は、やはり嬉しい気持ちになった。テレビ中…
書店の歴史コーナーに並ぶ「〇〇藩」と題したシリーズ本。今夏、ようやく福岡藩にもお鉢が回ってきた。『シリーズ藩物語 福岡藩』(現代書館)である。このシリーズは2004年の長岡藩を皮切りに順次諸藩の刊行が続いているが、福岡藩はまだかと待ち遠しいよう…
【所在地】香川県丸亀市一番丁 【関連サイト】 http://www.city.marugame.kagawa.jp/sightseeing/spot/marugamejo/index.html 先月、丸亀城を訪れた。丸亀藩京極家の居城であるが、8代福岡藩主黒田治高の生誕地でもある。治高の実家は支藩の多度津藩だが、…
特別展示「会津は英雄か、反逆者か」に興味を持ち、明治大学博物館をのぞいてみた。展示品の中に「古今英雄三幅対」という版画。冒頭に松平容保、三条実美、西郷従道の錦絵が配され、幕末明治の「英雄」120名が列挙されているが、福岡藩関係者も4名選出され…
大河ドラマ「花燃ゆ」で、筑前が舞台に。野村望東尼のもとに身を寄せる高杉晋作、太宰府の五卿に拝謁する小田村伊之助。1シーンではあったが、最後の「花燃ゆ紀行」では平尾山荘、延寿王院も紹介され、嬉しくなった。先週は、高杉に落とされる小倉城の見立て…
久しぶりに萩を訪れた。武家屋敷街の風情を色濃く残す萩城下は、自分の好きな町並みのひとつであるが、偶然にも旅行前夜、城下町が世界遺産に認定されていた。今年の大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台でもあり、まさに旬なタイミングだ。 レンタサイクルを借りて城…
以前に書いたブログでコメントをいただいた(vol.02 小説のなかの黒田武士)。東京在住の私にとって、福岡藩関係の情報をいただけることは大変有難い。篤姫付の年寄幾島の出自に関するご意見だが、黒田長溥の実家である薩摩藩との関係で福岡藩の歴史を掘り下…
「甲冑に見る江戸時代展~福岡藩士の兜と具足~」と題した福岡市博物館の企画展に興味を持ち、格安航空での日帰り旅行を計画。その感想を記録しようと、第1土曜日から1週間後のブログ更新となったが、企画展最終日前日の駆け込み旅行は、都合により見送り…
ちょうど1年前のブログで(「vol.18 黒田兵庫助」)、慶長5年(1600)の黒田如水による富来城攻めに触れたが、籠城兵の夜討ちを受けたとされる「黒田兵庫」について、「兵庫助の孫の政一?」と補足を入れていた。如水の実弟黒田兵庫助利高は、書籍等で「文…
【所在地】長崎県長崎市立山1-1-1【関連サイト】http://www.nmhc.jp/index.html 2月に長崎を旅行し、大村、諫早、神代、島原の史跡を周って、最後に長崎歴史文化博物館に立ち寄った。2005年に開館したこの博物館には、長崎奉行所の一部が復元されており…
【所在地】福岡市東区名島1-15【関連サイト】http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/490 大河ドラマ「軍師官兵衛」の最終回、天下取りの夢が潰えた官兵衛が激しく落胆する様子は「らしくない」気がしたが(冷静に現実を受け入れる…
福岡の方から、黒田播磨の日記が翻刻刊行されたとの連絡をいただき、さっそく購入。赤坂古文書会による『福岡藩家老 黒田播磨(溥整)日記ー嘉永六癸丑年秘記御当番―』である。藩政の中枢で活躍した筆頭家老の日常が綴られており、とても興味深く、詳しい解…
【本丸表御門】(福岡市有形文化財/現崇福寺山門)http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/146 【御祈念櫓】(福岡市有形文化財)http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/150 福岡市が福岡城の大規模な整…
博多駅で「特急官兵衛号」に遭遇。黒田家ゆかりの中津と福岡を結ぶ臨時列車の由。鉄道マニアというわけでもないが、藤巴紋の赤合子兜をつけた列車を見ることなど、大河ドラマが終わってしまったらもうないだろうと思って、カメラにおさめてみた。 「軍師 官…
【所在地】 大分県中津市1273-2【関連サイト】http://www.nakatsujyo.jp/ 夏休みに大分を旅して、最後に中津に立ち寄った。今年開館した「黒田官兵衛資料館」を見て行こうと思ったのだが、大河ドラマの舞台となる町の様子にも興味があった。 中津駅に着くや…
【所在地】愛知県豊橋市二川町字中町65番地【関連サイト】http://www.futagawa-honjin.jp/ 長浜の官兵衛博覧会に行く途中、二川宿に立ち寄った。福岡藩の定宿だった本陣の残る宿場町である。旧東海道に残る本陣はわずか2軒で、そのひとつがこの本陣馬場家。…
日経新聞土曜夕刊に連載の「文学周遊」。先週のお題は葉室麟氏の『秋月記』だった。文学作品とその舞台を紹介するコーナーである。直木賞受賞作品となった『蜩ノ記』が映画化されるとあって、同氏の作品が改めて注目されているのかもしれないが、黒田家ゆか…
豊臣秀吉の出世城と言われる長浜城。ここで黒田官兵衛博覧会なるものが開催されていることを知り、訪ねてみた。場所は模擬天守の中(長浜城歴史博物館)。大河ドラマにちなんだ企画展であり、博覧会とは大げさな感じもするが、官兵衛を盛り上げてくれるのは…
思いつきではじめてみたこのブログも、コンスタントに続けて約1年半。旅の思い出やちょっとした発見を活字にしてみる作業は、なかなか楽しい。ただ今さらながらではあるが、趣味のブログでタイトルが「〇〇研究所」とは、冗談めかしているつもりとはいえ、…
【所在地】福岡県北九州市八幡西区木屋瀬【関連サイト】http://www.city.kitakyushu.lg.jp/shisetsu/menu06_0005.html 路面電車のようなコンパクトな車体の筑豊電鉄で黒崎から30分弱。黒田の殿様も参勤の折りに立ち寄った宿場町木屋瀬(こやのせ)は、天保6…
毎週楽しみにしている「軍師官兵衛」。この大河ドラマに黒田兵庫助(小一郎利高)という人物が出ている。官兵衛の実弟で黒田二十四騎の一人でもあるのだが、今のところ脇役に甘んじている様子。実際、栗山善助や母里太兵衛らと比べると、インパクトのあるエ…
【五卿上陸地】福岡県北九州市八幡西区舟町7-10 http://www.city.kitakyushu.lg.jp/yahatanishi/file_0029.html 【延寿王院】福岡県太宰府市宰府4丁目 http://www.crossroadfukuoka.jp/osusume/2010spring/index2.html 「五卿」をテーマに福岡を旅してみた…
何年かぶりに福岡市博物館の常設展をのぞいてみたら、いつの間にかリニューアルされていた。思わず見入ってしまったのが、福岡藩士の屋敷図を映像展示する新コーナーだ。タッチパネルに表示される家のいずれかを選択すると、福岡城下のジオラマの当該邸宅に…
【所在地】東京都千代田区千代田1-1【関連サイト】https://fng.or.jp/koukyo/ 湯島聖堂に続き夜景シリーズのようになるが、年末年始で皇居のライトアップが行われていたので、デジカメを持って出かけてみた。言わずもがなであるが、黒田の殿様も度々登城し…
『甲子夜話』に、「筑前黒田家の臣に、伊岐流と云ふ槍術を伝るものあり」との書き出しを見つけた(巻之十四/六)。筆者の平戸藩主松浦静山が林述斎から聞いた話で、述斎が入手した伊岐久右衛門の先祖についての書付を「神祖(徳川家康)の御用ひありし槍術…
【所在地】東京都文京区湯島1-4-25【関連サイト】http://www.seido.or.jp/ 青く光る大成殿。この幻想的な光景は、千代田区のイベント(「はしまつり」)で期間限定のライトアップが行われたもの。元禄3年(1690)に林大学頭(林鳳岡)の私塾として当地に…
福岡藩士だった私の高祖父が「附属分限帳」と題した明治初年の古文書を残している。日経新聞に連載されていた浅田次郎さんの小説「黒書院の六兵衛」には、幕府の書院番の「附属」が登場するのだが、「つけたり」とフリガナが振ってあった。今まで何となく「…
【所在地】 福岡県福岡市中央区城内【関連サイト】http://fukuokajyo.com/ 福岡城の南丸多聞櫓が期間限定で内部公開されていることを知って、公開最終日に急遽福岡へ行くことにした。嘉永7年(1854)の建替事業に先祖が関わっていたらしく、是非とも見てみ…
『元禄世間咄風聞集』(岩波文庫)を読んでいたら、「松平肥前守殿御家来知行高」と題する記録が出てきた。松平肥前守は黒田綱政で、黒田三左衛門以下重臣11人の氏名と知行高が書き留められている。「大音与兵衛殿御直に被申上候」と添え書きがあり、大音(…
先月はじめて徳島を訪れた。蜂須賀氏25万石の城下町。「黒田家譜」によれば、天正12年(1584)、黒田長政は蜂須賀正勝(当時播州龍野城主で徳島転封はその翌年)の娘糸姫を妻に迎えている。慶長5年(1600)に徳川家康の養女栄姫と再婚しており、それまでに…