筑前黒田武士の江戸日記

~奇数月の第1土曜日に更新~

vol.27 黒田播磨の日記

 福岡の方から、黒田播磨の日記が翻刻刊行されたとの連絡をいただき、さっそく購入した。赤坂古文書会による『福岡藩家老 黒田播磨(溥整)日記 ー嘉永六癸丑年秘記御当番―』である。藩政の中枢で活躍した筆頭家老の日常が綴られており、とても興味深く、詳しい解題や語句説明が付された索引も大変参考になる。

 黒田播磨日記の刊行は、西日本新聞でも紹介されると聞いた。同紙は近くの大学図書館にもあるので見てみたいが、2月1日の朝刊では、福岡藩も応接にあたった朝鮮通信使の史料を世界記憶遺産にしようという試みが紹介されていた。福岡藩の史料は、福岡地方史研究会古文書を読む会が『福岡藩朝鮮通信使記録』(全13巻)として刊行しており、翻刻の意義は、より大きなものになるかもしれない。

  近年では、筑前黒田家文書を読む会も黒田家文書を翻刻刊行しているが(『慶賛公御滞京日記』、『文久二壬戌年 京、大坂/大岡舎人覚書』)、いずれも地元福岡の市民有志の方たちの手によるもの。各会のご努力と成果に敬意を表すとともに、今後も福岡藩の貴重な史料を世に送り出していっていただきたいと願う。