筑前黒田武士の江戸日記

~隔月で第1土曜日に更新~

vol.31 福岡藩士の甲冑展

 「甲冑に見る江戸時代展~福岡藩士の兜と具足~」と題した福岡市博物館の企画展に興味を持ち、格安航空での日帰り旅行を計画。その感想を記録しようと、第1土曜日から1週間後のブログ更新となったが、企画展最終日前日の駆け込み旅行は、都合により見送りとなった。残念だが、次回の開催を楽しみにしたい。

 我が家にも甲冑が一領、残っている。同じ福岡藩士の甲冑と比較してみたかったところだが、傷みも目につくので、博物館に展示されるような立派なものと比べれば、見劣りしてしまうかもしれない。素人には手入れの仕方もよくわからず、後世に残すとするならば、いずれはプロの手に委ねるべく、博物館等へ寄贈するのが良いのかとも考えている(もっとも受け入れてもらえればだが)。

 武具類としては、甲冑のほかに陣羽織数着(藤巴の御紋入りのものも)、旗指物などもある。旗指物の図が記された書面には、「弘化二巳年、御軍事御改正にて(中略)銘々指物取用候様、被仰付」とあるが、末尾は「裁縫、同人(私の先祖)妻」と結ばれている。子孫としては何か微笑ましくも思うとともに、大事に残していかねばという気持ちにもなる、そんな一文である。