久しぶりに萩を訪れた。武家屋敷街の風情を色濃く残す萩城下は、自分の好きな町並みのひとつであるが、偶然にも旅行前夜、城下町が世界遺産に認定されていた。今年の大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台でもあり、まさに旬なタイミングだ。
レンタサイクルを借りて城下町を散策。福岡城下もこんな感じだったのだろうか、我が先祖の日常もこんな雰囲気だったのだろうかと、いろいろ想いをめぐらせると何度見ても飽きず、同じ道を行ったり来たりしてしまう。結果、同じく世界遺産となった松下村塾と反射炉は時間切れとなってしまったが、次回の楽しみとしたい。
視聴率低調といわれる「花燃ゆ」だが、最近は毎週見ている。福岡藩は長州周旋にいろいろと尽力しているし、志士レベルの交流もあったわけで、福岡藩関係者の登場をひそかに期待しているのだが。
【萩市HP】 http://www.city.hagi.lg.jp/site/sekaiisan/
永代家老の福原家(11,314石)表門。三奈木黒田家のような存在と言えるだろうか。
寄組の口羽家(1,018石)長屋門。寄組は永代家老に次ぐ家柄で、千石以上の家は家老になる資格を持つ。62家あり、福岡藩で言えば中老・大組あたりになろうか。
大組の小川家(500石)長屋門。福岡藩の大組は馬廻組の上位にあるが、長州藩の大組は馬廻組とも称される中士層。137家あるが、家禄は百石未満から千石台までと幅広い。
桂小五郎の生家である藩医の和田邸。大組150石の家の養子になった桂も、実家はわずか20石。家禄で見れば福岡藩の無足組クラスになろうが、屋敷はわりと広い。