【所在地】福岡市中央区平尾5-2-28
【関連サイト】
http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/item_id:101547
https://dayori.city.fukuoka.lg.jp/43160
久しぶりに福岡へ。今年は野村望東尼の150年忌にあたる年。まず望東尼が晩年を過ごした平尾山荘に行ってみた。建物は明治42年(1909)に復元されたものだが、福岡市指定史跡として当時の雰囲気を伝えている。筑前に亡命した高杉晋作も滞在したというから、ただの山荘とは一味違う趣を感じる。
福岡藩士の家に生まれ、歌人として才を発揮し、幕末の志士と幅広く交流のあった望東尼。その生涯について詳しいわけではないが、幕末史で女性がこれほどまでに存在感を示したことは、特筆されるべきことなのだろうと思う。戦国(主人公男性)→幕末(主人公女性)の繰り返しが定番化していたNHK大河ドラマ。そのパターンでいくと、没後150年目に望東尼というのも、良いアイディアだったのではと思うのだが(残念ながら来年は戦国の女性)。
当地では2週間ほど前に150年忌祭が行われた由。我が家でも今年は中興の祖とされる御先祖様の没後200年目にあたる。身内の間で特に何かあるわけでもないが、より感慨深く家の歴史を振り返る今日この頃である。
(2016年11月訪問)
平尾山荘の前には、150年忌祭を記念した真新しい碑が建っていた。
平尾山荘の屋内。
望東尼の胸像。取り囲むのぼりは、やや趣を損ねるような気も。