筑前黒田武士の江戸日記

~隔月で第1土曜日に更新~

vol.62 時代劇三昧

 今年の正月、「田原坂」の再放送があった。30年前、里見浩太郎さんが主役の西郷隆盛を演じた年末時代劇スペシャル。前編後編合わせて5時間半の大作ながら、食い入るように見入った少年時代の年の瀬を思い出す。激動の幕末明治を描いたストーリーの迫力もさることながら、豪華キャストの迫真の演技、味のあるナレーション、堀内孝雄さんの情感あふれる主題歌。すべてが素晴らしい名作だと、今も思う。

 里見浩太郎さんといえば、「水戸黄門」では助さん(後には黄門様も)として活躍されていた。先週、テレビ欄の「水戸黄門」(BS-TBS 平日18時)をたまたま目にして、ふとテレビ画面で番組データを見てみたのだが、なんと「福岡黒田藩の息女・綾姫として片平なぎさが参加」とのキャプション(第15部の再放送)。ネットで調べてみると、「柳沢(吉保)の陰謀で危機に瀕した福岡藩の綾姫は、黄門様に救いを求めて高松へ。その綾姫を助け一行は福岡を目指す。」(TBS解説)との由。そして来週火曜日、いよいよ我が藩へ。絶妙なタイミングでの発見。楽しみだ。

 地上波で姿を消した時代劇も、BSでは意外と活況であることに今更ながら気づく。「幕末グルメ ブシメシ!」の第2弾は、ややコメディ路線に流れてしまった感があるが(原作をもっと活用してほしい!)、東山紀之さんの「大岡越前」などは昔ながらの人情時代劇が受け継がれていてよいと思う。「西郷どん」はどうだろうか。どうしても「田原坂」と比較してしまうが、大河ドラマに活気を取り戻すべく、今後の盛り上がりに期待したい。